作曲をやっている友人と歩いているとき、
「こんな良いものが埋もれているなんて、
マーケティングで広めたくないですか??」
との言葉。
それに対して私は、
「う〜ん、私が動かされるのは創り手の熱意かな」
と。

そう言うと、良くない製品をも売りつける不誠実な人みたいに
聞こえるかもと反省して、このブログを書いています。
「豚でもアイドルにしてみせる」
これは、以前、大手広告代理店のかたが、
いったとか言わないとかいうセリフ。
これは、商品を豚だと言っている時点で、
愛のない不誠実な態度のようですが、
私のマーケティングは、
商品に対してほれ込むマーケではないという意味では、
こちらの感覚と共通するものがあるのかなと思っています。
例えば、
とってもダサいお洋服を作っている企業がいて、
でも、そのダサいお洋服は、
一般の人(マス)にとってはダサいお洋服だけど、
それをとっても欲しいと思う人がいるのならば、
ある主観による特徴(尖り)を持った商品を、
それを欲しいと思う人につないでいく。
それが、私の実行しているマーケティングの手法です。
だから、私は、「個人的に欲しい!」や、
「世間的に認められるべき製品だ」という意味で、
その商品に価値を感じたり、ほれ込んだりはしていません。
なので、
「(マスの視点から見て)良いものを発見する」という
デパートバイヤーさんとかの業務とは、根本的に異なり、
製品を作るまでが、プロとしての企業さんの仕事だとしたら、
どんな製品であれ売っていくことが、
プロのマーケッターの仕事だと思っています。
(売れるための製品カスタマイズは行いますが)
創り手の情熱を感じない製品に、魅力は感じられませんが、
その愛情が感じられるのであれば、
一般論でいう「良いもの」ではなくても、
それを求める人につなげていきたい。
そういう意味では、
豚でも誰かにとってのオンリーワンにしてみせる!
かな??