「都合のいい企業から、選ばれる企業になる」つまり、
企業に幸せをもたらす尖り型マーケティングという趣旨で、投稿をいたしました。
本日は、さらに壮大なテーマ!(笑)
社会を幸せにする尖り型マーケティングという観点でお話しをしたいと思います。
■企業と社会の発展は表裏一体
社会が正常に回らないと、企業は正常に事業を営めないことは、このコロナでも顕在化しました。

最初から、日本全体や世界という視点だけで見ていると見落としがちですが、地域経済に目を向ければ、社会と企業の相関関係というのは、もっと容易に想像がつきます。
例えば、人口が数万人規模の町があったとします。
その町にも複数の建設業はあるでしょう。
こういった状況では、その都市の発展なくては、企業を保つことができません。
競合他社と争っているよりも、どうやって町を、業界を発展させていくかというのが、地域企業の命題になっています。
また、私の顧問先には、ある地方のその分野での雄とされる企業もあります。
例えば、代表が業界団体の地域支部長(〇〇協会の北海道支部長、関東支部長など)をしている企業など。
そういった企業は、地域に起る業界の課題に対処していくことが必須になります。
それぞれの地方が、それぞれの業界が発展していくことは、そこに所属している企業が発展していくための前提条件となるのです。
CSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)やSDGs(国連が定めた「持続可能な開発目標」:Sustainable Development Goals)などの社会性のある活動も、社会貢献の意味だけではなく、
自社が存続するためには、社会を健全に保つことが、絶対的な必要条件なのです。
自社の首を絞めることは、市場や社会の首も絞めること。
逆に社会を棄損させることは、自社をも棄損させることなのです。
■「尖り」が産む企業の幸せ
尖り型マーケティングは、尖りで目立とう!という単純なものではなく、
消費者が決める良否ではなく企業の個性に焦点を当てることで、過度な消費者目線から脱却し、企業に主体性を取り戻すこと。
そして、個性に焦点を当てた個性的な企業となることで、ライバルとの横並びから脱し、価格競争から脱することです。
そうなることで、都合のいい企業から選ばれる企業に変化していくことです。

「薄利多売は美談か?」で記載した通り、技術や流通の改革なしに、自社の首を絞める形での安売りは業界を縮小させ、業界価値を棄損させます。
尖り型マーケティングが目指すのは、同じ基準の強み(「早い」「安い」「うまい」等)でチキンレースのように競合企業同士がお互いを疲弊させていくのではなく、共存して業界を拡大・発展させていくマーケティングです。
【事業者の幸せ】
〇事業者目線の復活
〇価格競争ではなく高売りする
〇一社だけではなく、業界の拡大
■「尖り」が産む社会の幸せ
それぞれの企業が個性である尖りを活かし、価格をあげて、業界を発展させる。
全ての業界がそれを行うことができれば、景気も浮揚します。
好景気。
企業の業績が恒常的に上がるのであれば、労働者の給料や環境も改善していきます。
労働者の環境改善は、消費者の環境改善、国民の幸せの向上につながります。。

そして、企業が主体性を持って開発する商品、提供するサービスからは、消費者の意見に流されない、企業が発想を広げた新たな製品・サービスも生まれてくるでしょう。
iPhoneなどのアップル社の製品も、顧客の要望に応えたのではなく、企業側の発想から作られたのは有名な話しです。
【社会の幸せ】
〇真に消費者が求める有益な商品
〇各業界が成長することによる、景気の高揚
〇好景気による、国民の生活向上
■まとめ
ですから、私が目指している尖り型マーケティングは、ライバルを蹴落とすようなマーケティングではありません。
私の顧問先だけが、売上を伸ばせばいいとは、全く思っていません。
業界を拡大させ、景気を高揚させ、社会が平和に幸せになるマーケティングです!
【尖り型マーケティングの価値】
〇一般価値(強み)ではなく、企業の個性(尖り)を活かす
〇過剰な顧客目線を脱し、企業が主役となる
〇一社の為ではなく、社会の為となる

綺麗ごとですけどね。笑
でも、綺麗ごとも言えない人間には、何かを成し遂げることなんてできないと思っています♪
■余談:王道マーケティングとの関係
誤解して欲しくないのは、従来型の強みを積み重ねていく王道型のマーケティングを否定しているわけではありません。
尖り型マーケティングは、少数でもコアなファンを作っていくことなので、大企業には向かないと以前に記載いたしました。
(過去投稿 「尖りが活きる場面」)
大きな資本や規模の利益を背景に、技術や流通の革新を行い、抜本的なコスト削減を目指す。
そして、大多数の消費者の利益に供するといった王道マーケティングもまた、社会にとって必要なのです。
例えばですが、大企業と中小企業で、役割分担を行っていくことが大切なのです。