「君の名は。」破竹の勢いですね。
8月26日(金)〜9月11日(日)の17日間で、
動員481万人、興行収入62億円
を、突破したとのことです。
ヒットの要因は何か?
最大のヒット要因は、
もちろん、作品の素晴らしさ。
けれど、公演開始(8月26日(金))から、
・封切時の公演館数301館
・初日3日間での興行12億円。
これは公開前決定&初動なので、
・作品の素晴らしさ
・新海監督というアイコン
・クチコミ・SNS
だけでは説明できません。
※数字は、オリコンスタイルより
「映画『君の名は。』勢い止まらず
3週連続1位 累計興収62億円突破」
新海監督の前作(2013年5月公開)
「言の葉の庭」が、
・23館公開
・初動3日間 3,000万円
・動員数12万人以上
・最終興行収入 1.5億円
と、記載すれば、
(数字はウィキペディア:項目「新海誠」)
「君の名は。」の成功が分かるとともに、
逆に、前回、23館での公開。
興行収入1.5億円だった監督に、
なぜ、配給元(東宝)は、
当初から301館での大型公開をしたのか?
という、疑問が浮かびませんか?

どんなに素晴らしい作品でも、
公開スクリーン数が少なくては、
初動を伸ばすことはできません。
それは、もちろん、
配給元である東宝の力の入れ方。
・前回の実績のない監督作品を301館で公開
・多数の関係者が絡む製作委員会方式
・ヒットメーカーの川村元気氏
ちなみに、川村氏は、
26歳で「電車男」を成功に導き、その後も、
「告白」「悪人」「モテキ」など、
ヒットを連発されている、凄腕プロデューサーです。

(画像:映画『君の名は。』公式サイト)
私がが気になったのは、
「東宝」 → 「消費者」
のマーケティングではなく、
「新海監督側」 → 「東宝」
へのマーケティング(というかアピール要因)
※マーケと認識していたかどうかは別として、
結果的に、東宝が魅力と思った要因
新海監督へのインタビューでは、
公開規模はともかくとして、
僕としては一番大きな作品にしたいという
気持ちがありながら企画書を出したら、
結果的に東宝の中で徐々に扱いが大きくなっていったんです。
なので、彼らが脚本や絵コンテを見て
判断していって今の規模になったので・・・
animate Times
全ての人たちに楽しんでもらいたい、
そう思ったからこそ生まれた『君の名は。』
――新海誠監督にインタビュー
非常に、ベーシックですが、
前回の言の葉の庭も、東宝の配給ですし、
公開館数に対してみれば、
非常に高い成果をあげている。
@素晴らしい作品
に加えて、
A実績(高い成果)
B権威付け(※受賞歴多数)
※受賞歴多数
ドイツ シュトゥットガルト
国際アニメーション映画祭
「ITFS」長編映画部門 最優秀賞 など
で、多分ですが、
C企画などプロモーションの良さ
(新海監督側→東宝という意味での)
が、入ってくるのでしょう。
「良いものなのに売れない」製品の
売上をあげるお手伝いをしている私としては、
Cに関する
企画書やプロモーターさんについて、
もう少し研究してみたいなと思っています。(笑)
「作品(商品)は素晴らしい」のに、
消費者からも、大企業からも認められないと、
お悩みの皆様。
大企業は、消費者よりは、
理詰め、データで口説いていくことができます。
大きな企業に扱っていただきたいときは、
そのあたりを念頭に。
例えば、
「良い品質」を数字として持っていない
企業さんは、結構、いらっしゃいます。
・実績(品質データ、販売数など)
・権威付け(受賞、特許、納入先の有名企業 など)
きちんと、
整理いたしましょう!
「作品の素晴らしさ」以外のヒット要因も検証したし、
ちゃんと見てこなきゃですね(^_^;
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