2017年04月29日

時代の変遷は「進化」であるという誤解

マーケティングと、時代背景には深い関係性があります。

高度経済成長期やバブル期など、
ものが売れに売れていた時代と、

今のように、ものが売れない時代の、
マーケティング手法は、もちろん異なります。


戦後からのマーケの歴史を大雑把に言えば。

生産志向
物不足(需要が供給より、ずっと多い)
目標:効率化

  ↓

販売志向
大量生産が確立し、数量確保ができるように
目標:より品質の高い製品(技術力

  ↓

顧客志向
企業間競争の激化
目標:消費者のニーズを掴む

ma-ke時代.png



つまり、物不足の時代から、
(数量は確保できたので)高品質の時代へ、
ここまでが、企業側の成長目標(技術面中心)。

その時代の後に、
お客様のニーズに応えるという感性的側面への
移行が求められています。
 


このマーケティングの変遷は、
「良い物を作れば売れるのではない!」という、
時代の変遷を経た教訓を含んでいることから、

販売志向より、顧客志向が、
優れているという誤解が生じています。



事業者目線と顧客目線は、
どちらも欠くことができないもので、
マーケティング的に言っても、並列関係で有るべきものです。



事業者目線のない、事業者のこだわりのない、
事業者の愛情のない、事業者の感動のない商品など、
ただの、顧客への媚でしかありません!

マーケティングのスタンスは、
進化ではなく、並列。


誤解しないでくださいね♪
posted by 秋田舞美 at 22:01| Comment(0) |  3−1.◎秋田流マーケ思考
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。