2021年01月27日

松阪市に足を踏み入れたことのない、松阪牛

昨日の定義と皆さんの認識が違うのではないかという事例として「日本製」を取り上げましたので、
本日は、同様に定義と認識が、ちょっと違うかもなぁという事例を1つ。


私も大好きなお肉についてのお話しです♪
肉好きとは言え、なかなか食べられる機会もない?高級肉、三大牛の1つで代表格ともいえる松阪牛について。

で、皆さんの意識との違いを記載したいので、今日の投稿では松阪牛についてゴメンナサイな記載になってますが、私としては質を保つための実質性に重きを置いたブランド管理としては、松阪牛の取組を素晴らしいと思っており、明日の記載いたします!
松阪牛のブランディングの素晴らしさについて述べた明日の投稿も読んでくださいね!


■松阪牛(まつさかうし、まつさかぎゅう)
  ×松牛、まつかうし、まつかぎゅう


松阪牛と呼ばれるには、様々な厳しい条件がありますが、そのうち「松阪」という地名に関する定義について。

●肥育期間の最長・最終
●松坂牛生産地域(※)であること

●生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に移動していること
 (その後はずっと生産区域)

松阪牛生産地域とは、2004年時の松阪市周辺22市町村。
(市町村再編が行われたため、「旧22市町村」と呼ばれます。)
つまり松阪市以外でも、周辺の明和町・多気町・玉城町・度会町・大台町の全域
津市・伊勢市・大紀町の一部地域なども入ります。
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※写真はイメージです


意地悪な見方をすると
@生まれる場所、育つ場所・期間
・生まれるのは全国どこでも良く
・飼育期間の半分以下&最後の飼育期間が
松阪牛生産地域であれば、前半はどこで育っていても良い

A最後に育つ場所
松阪市内に限らず、周辺旧22市町村でも良い。

ですので、松阪市に一歩も足を踏み入れたことにない牛さんでも、松阪牛と定義されます。


例えば、、、

兵庫県で10ヵ月育った牛を買ってきて、松阪市で17ヵ月育てた場合
・・・松阪牛 〇

兵庫県で10ヵ月育った牛を買ってきて、伊勢市内の生産地区で17ヵ月育てた場合
・・・松阪牛 〇


もちろん他にも、
●黒毛和種、未経産の雌牛
●松阪牛個体識別管理システムに登録されていること
などの厳しーい条件がありますので、松阪牛が美味しいことに間違いはないと思います!

私も今日知った豆知識。
松阪牛にはオスはいないんですね。
神戸ビーフや近江牛は去勢されたオスもいるそうです。



■夕張メロンとの比較
このあたりが、夕張市でなくてはいけない夕張メロンとは違いますね。
隣の富良野市で作っているものは夕張メロンとは名乗れず、富良野メロンになりますので。
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※写真はイメージです


こんな書き方をすると、夕張メロンはきちんとしてて、松阪牛はきちんとしていないようですが、そんなことは全然ないのです!!!!
個人的には、とてもきちんと管理されている仕組みだと思っています。

定義を定めずにおくと品質についても適当なものが「松阪牛」を名乗ってしまいますし、定義をきちんと設定・公開して管理されているということですから!
市町村だって再編がありますから、松阪市なのか、昔は「松阪と呼ばれていた地区全体」なのかって、牛肉の質としてはそんな影響を与えるものではないと思いますし。
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※写真はイメージです


明日は、夕張メロンとの違いを述べながら、私が松阪牛のブランディングに、基本的には好感を持っている理由を記載したいと思います。

松阪牛のブランディングのすばらしさについてはコチラ
posted by 秋田舞美 at 05:40| Comment(0) |  3−1.◎秋田流マーケ思考
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