「ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ〜♪」という歌詞がありまして。
この「ピテカントロプスって何ぞや?」ということで、小学校のクラスで話題になったのですが、確か卒業まで、誰も分からなかったんですよね。笑
このピテカントロプスって言葉は、
ジャワ原人の、過去の学名Pithecanthropus erectus(ピテカントロプス・エレクトス)のようです。

このエピソードから分かるように、ネットが普及する前の2000年以前頃までは、調べものをするのにも一苦労でした。
ちょっとした疑問も、辞書や図鑑で調べたり。
統計的なものであれば、図書館へ行って調べたりと、なかなか解決しませんでした。
ビジネス関連であれば、ちょっとした企業情報でも、調査会社に依頼したりしておりました。
そういった時代には「情報収集能力」というものは、とても高く評価されておりました。
情報を集めるということが、至難の業だったからです。
一方、先ほど私は、ピテカントロプスについて、パソコンからGoogle先生にお伺いするだけで、3秒で手に入れることができました。
パソコンじゃなくても、スマホでも、「OK、Google!」でも「アレクサ!」でも、ものの3秒でこの情報は手に入れられますよね。
汗水たらして足も使って、時間もかけて収集していた情報が、指一本、数秒で取得できるようになったのです。

ネットに散らばっている情報量を感じるために、自分の名前「秋田舞美」で検索してみましたところ、2,640件がヒット。
一般人の私の名前だけで、これだけの情報があるのです。
そして私の居住地、千葉県のマスコットキャラクター 「チーバくん」で検索すれば約114万件。
「千葉県」では5億2,300万件。
「日本」という単語での検索だと100億件がヒットします。
これだけ膨大な情報がネットにあふれている現在、情報を集めるという情報収集は能力ではなく、ただの労力に成り下がってしまいました。
話しは少し変わりまして7〜8年前のある日、私が会社に行くと机に、山のような書類が積みあがっていたことがありました。
私が調べていたことに関し、先輩が様々な資料を1,000枚ほど印刷していてくれたんです。
でっ、でもっ! 申し訳ないのですが!
1,000枚印刷していただいても、使えないですよね??笑
(ご厚意を、こんな風に言ってゴメンナサイ!)
労力だけを駆使しても、結果は出ないんでないんです。
今、大切なのは、単に集めるのではなく、情報を取捨選択する能力です。
情報が溢れている現代だからこそ、逆に、価値ある情報を選び取っていくことは難しい。
ですので、情報の選別・集約こそが能力と言えるでしょう。

誰でもが情報を発信でき、有用な情報も溢れている一方、誤った情報、誤解を与えかねない情報も、多々浮遊しています。
それらの中から、自分が求める、使える、判断材料になる情報を、選び取っていく能力が必要となりますね。
特に、マーケティングですと、正しい・正しくないというよりも、様々な特徴のうち、お客様を魅せることができる情報を、どう見つけていけるかがキーになります。