2021年02月24日

「強み」による情報氾濫

過去2日、
「尖り」って何?
「尖り」の実例
の投稿をして、上下関係の強み・弱みではなく、特徴である尖りを活かしたマーケティングについて記載してきました。


もちろん、強みを増やしていくことはとても大切です。
ただ、時には、その強みの積み重ねこそが、企業を目立たなくしてしまっている場合がある。
そんな事例についてお話ししたいと思います。



今回も、実例をもとに構成をし直しました。
あるピザ屋さんのマーケティングです。
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■ピザ屋さんの強み
 ・海外から取り寄せたピザ窯
 ・チーズへのこだわり
 ・小麦は契約農家から
 ・具材は有機野菜
と、とーっても強みをたくさん持ったお店だったのですが、それをうまく訴求できていませんでした。


強みがあるからこそ・・・
なんていうか、大手チェーンにもあるような、「よくあるこだわりの店」みたいに見えちゃっていたのです。



ですので、オーナー・シェフとお話しした結果、このピザ屋さんの尖りを「チーズへのこだわり」と言うことにして、プロモーションをし直しました。
ですので、こだわりポイントを整理。

■チーズへのこだわり
 ・オーナーはチーズソムリエ
 ・約半年ヨーロッパを巡り、チーズの深さに目覚める
 ・オーナーが厳選してたチーズが常時30〜50種類
 ・水牛のチーズやヤギのチーズなどの珍しいチーズも
 (ものによっては要予約)
 ・ハーフ&ハーフでチーズを食べ比べるメニューも

こういったチーズについての情報をまとめて、情報発信!
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観光地だったことから、フリーペーパーへの掲載を「チーズへのこだわり」に絞ったことで、即効性のある効果が現れ始めました。
数か月後には、お昼時の売上が4割ほど上がり、土日には待ち時間もできる人気店になったそうです。
(σ≧▽≦)σ


まさに、めでたしめでたし、なんですが、この事例、PR方法以外は何も変えていないんです。
ピザの味も、値段も、材料も、シェフも、店舗も、ピザ窯も。

・チーズについて深堀し
・他の強みをPRするのを止めただけで、

この結果がでたのです。


そう、強みをPRすることを止めたことで、結果が出たのです。
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PRするのを止めたとは言っても、他の強みも無くなったわけではありません。
ピザ窯は、もとからあるヨーロッパから直輸入したもの。
野菜も有機野菜にこだわって。
小麦も引き続き、契約農家さんから仕入れています。


こんな強みがあるのにPRしないなんてもったいない!と思われるかもしれませんが、情報の散乱こそ、適切な情報伝達を阻害するのです!


例えば自社について5分話せるのであれば、様々な強みについて話せますが、30秒しかしゃべらないのであれば尖り1点に絞ったほうがいい。

時間だけではなく、営業ツールの情報量(紙面、HPのページ数)も同様に、無限にあるのでしたら強み1つ1つについて熱く語ってもいいですが、小さなスペースしかないのであれば、欲張って様々な強みを入れようとすると崩壊してしまうのです。



ただし、PRを止めたというだけで、尖り型マーケティングを行う場合にも、もちろん強みの蓄積にも大きな価値はあります。
強みは顧客満足度を高めてくれるので、リピーターの確保、口コミの評価上昇には多くの強みがあることが有効です。

これについては、明日の投稿【「尖り」が活きる場面】の中で「新規顧客とリピーター」として、もう少し記載していきます!

posted by 秋田舞美 at 06:00| Comment(0) |  3−1.◎秋田流マーケ思考
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