商品のモニターを募集したところ、お客様の評価は
●試作品A 8割
●試作品B 2割
という結果に。

皆様、どちらの試作品を商品化しますか??
ほとんどの方が、Aを商品化しますよね?
けれど、中小企業のマーケティングとして、それは売れるでしょうか???
さてさて、
こちら目薬のアンケートでして、

※マイボイスコム株式会社
インターネット調査、2019年4月1日〜5日、10,507件
目薬の利用場面として
@ 疲れ目 64.6%
A 目がかゆい
B 目が乾いたとき
C 目がかすむ
D 目を酷使
E 花粉等アレルギー
F 目に異物感
G 充血 13.2%
が挙げられています
さてさて、私は、目薬を「充血解消」のために使っている
13.2% ユーザーの一人なんですが、
充血解消は、順位にして8位。
1位疲れ目の64.6%に比べたら、5分の1の支持率です。
で、それを踏まえつつ。
先日、お店に行きましたら、目薬ってすごーく種類がありますね。
ザックリ数えたんですが、70数種類ありました。
な・ん・で・す・が!!!
●メインの効用が「目の充血」
&
●それがパッケージからすぐ伝わってくる商品
これしかなかったんです!

私はもちろん、こちらを購入いたしました!
製造&販売元である
ツルハグループマーチャンダイジングさん&佐賀製薬さん、
ありがとうございます♪
ツルハは大きい企業グループではありますが、
ロート製薬、参天製薬、ライオン等に比べると目薬のシェアは低い、
つまり「目薬メーカー」としての訴求力は弱いですよね。
でも、私は値段も、清涼感も、商品名も、会社名も何も気にせずに、
「目の充血特化!」というだけでこちらを購入したのです。
売れる商品って、
× 好きな人数が多い商品
〇 供給より需要が多い商品
なのです!
店頭に目薬が70種類あるとすれば、
1アイテムの比率は「1/70」で、1.43%。
つまり、
1.43% <<< 13.2%
アイテム数(供給) アンケート結果(需要)
になっているんですね。
支持率が2割でも、
周りの商品を見て、その商品の割合が2割以下だったら商品は売れます。
一方、支持率8割の商品でも、
競合含めて、8割以上が同じコンセプトの商品であれば売れないのです。
もっと大げさにいれば、5%の人しか好きではない商品でも、
その商品の供給が5%以下だったら売れるということです。
当たり前のことなのに・・・
人の心の常として、モニター試験をすると、
一番人気のあった試作品を商品化したくなるんですよね。笑
市場への製品供給の関係、気を付けてまいりましょう♪
※アンケートの複数回答や店頭へ並ぶまでの競争原理などありまして、
実際にはこんなに単純ではありませんが。