ツクモ、2020年6月中までに首都圏店舗の大半を閉店

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ヤマダ電機は、2015年にも首都圏近郊の50店近くの店舗を閉店させ話題になりました。
コロナ等での影響もあり、また各社によって業績も様々ですが、大型店舗が改変されている一番大きな原因はネット通販の影響でしょう。
私も、先日実家用の家電を購入したんですが、実店舗で12,000円くらい。
帰ってからネットで見ましたところ、最安値は送料込で9,000円ほどでした。
父はもちろん、私も感覚が古い人間なので、リアル店舗で説明してほしい。
かつ、説明してもらったからには、そのお店で買いたいと思う人間です。
(すぐに持って帰りたくて我慢できないというのも、多少はありますが・・・)
ただ、そういう判断はせず、店舗で商品をチェックして、一番お得なお店からネット通販で購入しようと思う人が多いのは、当然のことかと思います。
このようにリアル店舗では商品をチェックだけして、ネット通販で購入することを、リアル店舗のショールーム化と言います。
このショールーム化は大型電気店に限らず、デパートの衣料品・服飾品、お届け物用の食品・菓子など、多くの業種で同様のことが起こっています。
本来の意味でのショールームは、自社製品を売るための展示場ですが、今は、そのお店では購入しないことを前提とした、ネットで購入するため人のためにも、リアル店舗はショールームになっている。
リアルの店舗は家賃を払い、人件費を支払って、店舗を構え販売をしています。
私たち消費者、そしてネット通販会社は、そのリアル店舗の犠牲の上でショールームという恩恵にあずかっているのです。
コロナで通販事業が拡大し、もし通常に戻ったとしても、ネット通販という文化は今回のことでさらに根付き、リアルよりもネットで購入をする動きは、ますます加速するでしょう。
けれど、そうなっていけばいくほど、リアル店舗はショールームを維持する体力を保てなくなります。
大型電気店に限らず、今後、デパートや小売店も、リアル店舗は縮小していくことでしょう。
そうなった時、私たちはどこでリアルな製品を見ればいいか。
自らそう促したわけではないでしょうが、ネット通販事業者は、リアル店舗の犠牲の上にショールームという恩恵を享受してきました。
自分たち(ネット通販)が強くなり過ぎたことで、競合(リアル店舗)が力をなくし、結果として自分たちの顧客への利便性が下がる(ショールームが利用できなくなる)のは皮肉なことですね・・・
製品は見ないで買うもの!という割り切りになるのかもしれませんが、リアル店舗が無くなった時、力を持っているネット通販大手はショールームとしての機能をどのように提示してくるか、今、気になっているところです。