で、苦手業種は飲食店。
あと小売店もあまり得意ではありません。
まず、得意業種の理由ですが、
■製造業
@商品企画の幅が広い
A投資に覚悟がいる!
▼@商品企画
これは分かりやすく、一から百までコンセプト、ターゲット、価格等々を自社で定めて商品企画ができるということです。
▼A投資に覚悟
製造業の特徴の一つに、一度決めると方針転換、商品変更が容易ではないということがあります。
場合によっては、工場を建設したりしていますから。

例えば、商社や小売店だと、扱う商品を変えたければ仕入先を変えればいいので、相対的に言えば、投資への覚悟よりは、機を見る観察力・判断力が重要となります。
中小企業は特に、製造業の社長のほうがモノにこだわって実直で、マーケティングの感性が不足している方が多いので。
それをサポートしたいという、極めて精神的な理由だったりします。
得意業種の理由とは違うかもしれませんが、私は製造業が好きなのです。
苦手業種の理由ですが
■飲食業、小売業
@商品企画の裁量が少ない
A強みを深めた(最適化)マーケティングのほうが向いている
▼@商品企画の裁量が少ない
小売店は、商品セレクトという言い方になるかと思います。
小売にも、スーパーのようにある程度品ぞろえが決まっている店舗から、いろいろな形態がありますので
基本的に、「そのお店でしか買えない」商品を並べるのは難しいというのが小売店だと思います。
そして飲食店のメニュー開発という意味でしたら、私よりも飲食店系のコンサルのほうがトレンドを掴んだご提案ができると思います。

▼A最適化させるマーケティングのほうが向いている
飲食店は基本的に、「安く」「早く」「うまい」と基本に立ち返ったマーケティングが向いておりますので、飲食店専門のコンサルさんが向いていると思います。
昔、ラーメン店へのダメだし番組とかもありましたが、あのようにどのお店にも当てはまる衛生面や効率面のダメ出しをキチンとしてくれるかたが良いかと。
小売店も、基本的には同様かと思います。
私、棚構成や動線等も含めた、大多数の消費者に好まれる店舗設計はできないので・・・
というわけで、かならずしもではありませんが、
得意業種:製造業。
苦手業種:飲食、小売業。
で、サービス業は商品企画の裁量の大きさによるって感じでしょうか。
余談ですが、
私、千葉商科大学の中小企業診断士養成コースで客員准教授をしておりますして、年数回実習も担当しております。
で、実習は、流通業実習と製造業実習に分かれておりまして。

なんか私に限らずなんですが、文系・理系の区分みたいに、
〇工場を見る先生→製造業(流通業もOK)
〇マーケティングや財務等の先生→流通業のみ
みたいなイメージがあるらしく。
※工場を見る=工程管理や原価管理が専門の先生
ただ、上記の通り、製造業じゃないと商品企画がないんですよね・・・
少ない回数の実習の中で、製造業実習に必須の工場のライン改善や工程管理をいれなければいけなく。
私や財務系の先生は、それらがアドバイスできないことが多いので、そういう分担になってはしまうのですが。
ちょっと歯がゆくて、事務局と相談させていただいたりしています♪
と、余談が長くなりました。
というのも、得意業種のことを整理しようと思ったきっかけが、この大学との実習調整だったもので・・・
私に直にご相談というのではなくても、コンサルタントの手法、業種の相性があるのだなと、参考になれば幸いです。