マーケティングとは、
企業および他の組織が
グローバルな視野に立ち、
顧客との相互理解を得ながら
公正な競争を通じて行う
市場創造のための総合的活動である。
(日本マーケティング協会による定義)
ですので、全ての市場創造活動。
とても幅の広い言葉です。
なんですが、、、
■マーケテイング否定派の声
「私もマーケティングをすれば、もっと売上が上がるんでしょうが・・・」
(暗に、「そんなことはしたくない」というニュアンス)
「安易なマーケティングに頼ることなく、自分の信じる道を進んでいきます!」
こんなことをおっしゃる中小企業の経営者さん、実は結構いらっしゃいます。
この方たちにとっては、「マーケティング」=「金にものを言わせただけの広告宣伝」というイメージのようで。
「自分たちは、お金がないから広告がうてない。」
「商品力では負けないのに!」
中小企業が大手企業に対して思う、こういった心理がマーケティング否定につながっているようです。
「あの人たちは、マーケティングに力を入れられるだけの資金力があるからできるんだ!」と。

なので、「マーケティングではなく、商品の良さで売っていきたい」という言葉が出てくるようなんですね。
商品企画はもちろん、商品品質の向上でさえ、実はマーケティングの一部ともいえるんですが、売れる原因として「商品の良さ」と「マーケティング」は対義語のように感じてしまうようです。
中には、ヒット商品を「商品は良くないのに、マーケティングがいいから売れている」というゴリ押し・押売りのようなイメージで捉えている経営者さんもいらっしゃらないわけではありません。
■マーケティングという言葉
ちなみに、私、「尖り型マーケティング」と「マーケ道」で商標を取得しておりますし、マーケティングのコンサルタントと自称しております。
ただ、マーケティングという言葉が幅広すぎて、上記のような考えの方に、私の今やっているお仕事を理解していただくのがなかなか難しい。
私は、企業の尖り(個性、コンセプト)を見出し、それを軸として企業のなりたい姿を設定し、ターゲットを定め、少なくとも中期3年以上・基本的に10年後の長期までを見据えた販売戦略を立案するお仕事です。

広告宣伝もある程度のアドバイスはいたしますが、それは販売戦略の一環としてであり、広告宣伝でプロである広告代理店や専門のデザイナーにはかないません。
最近、私がやっているコンサルティングって、一般的に認識されている言葉で言うと「ブランディング」という言葉に近い行為なのかなと思ったりもします。
ブランディングって、マーケティングの中の一手法なので、私は様々なものを包括してマーケティングという言葉を使っているんですが・・・
マーケティングはブランディングの上位概念ですから。
■マーケティング
▼ブランディング
▼広告宣伝
▼ターゲティング
・・・

私は、本来の意味のマーケティングという言葉が好きなので、商標もマーケティング、肩書もマーケティング・コンサルタントにしています。
ただ、
「相手に伝わるように、伝える」
がマーケティングの基本ですから、
「本来はマーケティングなんだからいいんだもん!」
と開き直るのも違う気がして。
■ブラン道
私が取り得る選択肢は2つ。
@私がブランディングへ転向
「マーケティング」コンサルタントを、「ブランディング」コンサルタントに変更する。
Aマーケティングの素晴らしさの啓蒙
私自身が、マーケティングの正しい定義を浸透させる。
そして、マーケティングとは市場創造、つまり自社にとっても社会にとってもプラスになる素晴らしいものなのだと啓蒙していく。
ずっとAのつもりでやってきましたが、マーケティングのすばらしさを啓蒙する一つのステップを割り切って、ブランディング・コンサルタントと名乗るのも一考かなと思う今日この頃・・・
でも、「尖り型ブランディング」も「ブラン道」も、何か語呂が悪いなぁ(笑)
私の個人の悩み?について、長々と失礼いたしました!