昨日(11月25日
)、(独)中小企業基盤整備機構北海道支部が主催の
「おいし感動HOKKAIDO」というイベントが開催されました。
私も、現在、中小機構ハンズオン支援のチーフアドバイザーを、
しており、出席&お手伝いをしてまいりました。
イベント内容としては、主に、
@鞄本理化学工業 会長 大山泰弘氏の講演
Aロールプレイング(商談)コンテスト
B企業の展示、試食 等
@の
鞄本理化学工業は、ご存知の方も多いかと思いますが、
坂本光司教授の著書

で、トップに紹介されており、
鳩山前総理大臣の所信表明演説の際にも登場した、
「社員の7割が障がい者」のチョーク・文具会社です。
大山会長は、「働く幸せ」を謳い、以前も、札幌で、
講演されてました。

その際も行きたかったのに、出張で行けなくて・・・
今日は、聞けるかな??と思っておりましたが、
雑用で(というか用務に疲れ切ってて(笑))、
聞くことができませんでした ・゜・( 丿д`)・゜・
同社は、北海道美唄に工場があるのですが、
そこの西川工場長とは、長〜くお話ししていただいたので、
今度は、見学に行ってみたいと思います p(^-^)q
こちらが、同社の製品


とても、気さくにお話をしてくださる
西川取締役工場長に伺ったのですが、
キットパスというクレヨンで、
「日本文具大賞」を受賞されたとのこと (≧∀≦)
これは、
2009年に発売された文具のNO.1を決める賞だそうで、
日本で、1製品しか選ばれません。
もちろん、
同社の何倍?、何十倍??、何百倍???の規模の
大手製品も対象です
本当に、すご〜い w(゜o゜;)w
商品の特徴は、

@口に入れても安心
→小さなお子様にも!!
Aホワイトボードなどに書いてもすぐ消せる
→床や家具に書いちゃっても大丈夫!!
B書いた後、水をつけると絵の具のように伸びる
→水を付けるのは指でも、筆でもOK
絵の具と違い、小さい子から使える
2色を配合や、重ね塗りで、
個性を活かせる独自の色使いができる
こんな感じで、
ちょっとした気遣いで、
子供の創造性にうったえる、
多くの可能性が広がっていきます
ヾ(^▽^)ノ ヾ(^▽^)ノ ヾ(^▽^)ノ
立ち話だったのですが、
西川工場長のお話は、まだまだ続きました。
今月の初めにも、
商品の問い合わせの電話が Σ( ̄□ ̄)
けれど、
しばらく話すと切れてしまいます。
そして、かなりの時間をおいて、
再度、かかってくる。
商品の色や値段を一つ一つ尋ねられるので、
「パンフレット、お送りいたします」
というと、
「いいえ、いりません。」
とのこと ヽ( ;´д`) 丿
パンフレット見たほうが早いのになぁと思いつつ、
かかってきては、切れて、
しばらくの間をおいて
かかってくる電話に対応しながら、
一つ一つを説明し、
商品の受注を受けました。
ちなみに、
ロットではなく、3,000円程度の商品で、
親戚の小学生のお子さんのお誕生祝だとのこと
しかも、送付先も電話では言わず、
「郵便振り込みをするので、郵便局に聞いて下さい」
と・・・ (・へ・)
ちょっと、変わったご依頼だなぁと思いつつ、
注文を受けました (`_´)ゞ了解!
そして、
後で、郵便局から聞いたお話し。
ご依頼主は、目が見えない方だったんです
((((゜д゜;))))
硬貨を入れて電話をかけ、
時間がたつと切れてしまい、
再度、硬貨を入れて、
慣れない手つきで、
電話番号をプッシュし、
電話を続ける。
だから、切れて、時間がかかって、
再度、かかってくる。
それを聞いたとき、西川工場長は、
「あぁ、自分はなんて
配慮が足りなかったんだ!」
って、思ったそうです (ノ_<。)
美唄出身だという、その方からは、
プレゼントに同封してほしいと、
自筆のFAXが届きます。
「美しい唄の女神から、あなたに、
プレゼントが届く」
美唄を「美しい唄」とは、
それなりに使われるそうですが、
「女神」という表現に、
西川工場長は、
ハッとさせられました。
目が見えていても、
感性という部分で、
自分は、全く見えていない部分がある、って。
((((゜д゜;))))
そして、
同社の雇用にも触れ、
「我が社が、障がい者の方を雇うのは、
彼らが優秀だと思うからです。」と
集中力、飽きずに取り組む姿勢、丁寧な作業・・・
もちろん、個人の個性はありますが、
それを、どう引き出すかを考えれば、
きちんとそれに応えてくれる。
同社に、雇用された障がい者の方が、
やっぱり、無理だと、リストラされた例は、
1つもないそうです。
そう、優秀だからなんです!!
現在、クレヨン(12色入り)の価格は、600円前後。
そして、たぶん、100円均一にも売っています。
けれど、
同社のキットパスは、1,000円
他社より400円も高く (゜o゜;)
100円均一と比べたら10倍です w(゜o゜;)w
それでも、同社のキットパスは選ばれる!!
障がい者雇用企業の製品だからではなく、
その製品を求めて、
人は、倍近い値段を払うのです!!
そういえば、以前に、
同様に、障がい者を雇用し、リネンクリーニングをされている
鞄チ殊衣料の池田社長もおっしゃってました。
「障がい者が働いている企業だからこそ、
きちんとした仕事を提供する。
『あそこは障がい者がいるから、ミスが出る』
と顧客に思われるようでは、
仕事をしてくれている障がい者の方にも失礼」
と。
ちなみに、鞄チ殊衣料は、新連携認定企業でもあり、
日本理化学工業鰍ニもお付き合いのある企業です。
また、批判するつもりではないのですが、
ちょっとだけ書かせてください。
全く逆の話し。
私が関係している、旭川の企業は、言っています。
最近、
授産施設が、同社の業務に進出してきている。
ただ、きちんとしたビジネスでやろうという
指導はされていないようで、
例えば、急な発注に対応できなかったり、
品切れを起こしたり、
製品に不備があったり、
そのしわ寄せが、同社の業務にきており、
同社の製品ではないミスの急発注に追われる等が、
多発しているとのこと。
同社は、強力なライバル出現により、
注文量が減り、売上が減っただけでなく、
そのライバルは、
ビジネスとして同じラインには、立たず、
しわ寄せばかりが同社にくる。
ヽ(*`д´)丿
同社の味方をするわけではなく、
最初は、慈善事業をやってる気分になって、
授産施設に発注していた企業も、
そのような事故が多発すれば、
取引を継続するのでしょうか??
結果的に、授産施設のためにもならに取り組みが、
行われているケースもあるのではないでしょうか??
最近は、ソーシャルビジネスという言葉が、
流行っているけれど、
この定義にもよりますが、
ソーシャルであれば、ビジネスでなくても、
構わないという考えでは、
折角の取り組みも、すぐに潰えてしまいます
・゜・( 丿д`)・゜・
西川工場長は言います。
「優秀だから雇用する、
雇用された人も、賃金がきちんともらえ、
我が社も、良い製品が高く売れ、
卸・小売りも、高く売れ、
みんなが幸せだから、続いていく。
とても、シンプル。
最近は、難しく考えすぎる人もいるけど・・・」
そうなんですね・・・
本日、大山会長のお話は聞けませんでしたが、
西川取締役工場長と、
お話しできただけで、素敵な一日になりました。
ありがとうございます。
( i_i)\(^_^)
またまた、書きすぎてますが、
@大山会長の講演
のあとは、
Aロールプレイング(商談)コンテストがあり、
3社3名が、バイヤー3名の前で15分間の
製品説明・商談を行い、その順位を決めました
(^◇^)
中央食鶏の大西顧問が
「三笠の鶏醤」をプレゼン中。
頑張って〜 ヾ(^▽^)ノ

実は、運営サイドでは、
「講演終わったら、みんな、帰っちゃうのでは??」
とも懸念してたのですが、(笑)
皆様(一般消費者の方がメインです)、珍しいのか、
ほぼ残ってくださいました。
400席は、大体、埋まってたので、
結構な数・・・
帰りに、チラっとだけ、アンケート見ましたが、
売り方についても、丁寧なアドバイス、
手厳しい意見(←これが一番ありがたい) 等、
真剣に書いてくれており、
皆様、ありがとうございます〜 (≧∀≦)
結果を見るのが楽しみです♪
ということで、イベントがありましたよ、のご紹介でした。
☆彡 (^_^)/ ☆彡 (^_^)/ ☆彡
いかがですか??
行政関連でも、意外に、
堅苦しくないイベントもあるんです p(^-^)q
今回は、ご紹介遅れましたが、
企業向けセミナーだけでなく、
誰もがなれる「消費者」向けイベントも、
また、機会がありましたら、
ご紹介していきたいなぁと思います♪
それでは、
「北海道を、元気に!」
☆*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*☆
※本日は、センシティブな事項も記載いたしました。
もし、失礼にあたる表現がありましたら、
申し訳ありません。